こんにちは、獣医師の福永です。
髪を切ると、イ○ロー選手に似てると言って頂くことがあります。
野球をやっていた自分としてはうれしい限りですが、
身長が10cmほど違うことは内緒にしておいてください
以前よりちょこちょこご質問いただくのですが、
わんちゃん、ねこちゃんの便に血がついていた場合、
「痔」じゃないかと聞かれることがあります。
改めて調べてみましたが、
イヌ、ネコに痔はありません。
痔はヒト特有の病気のようです
これはヒトが2足歩行であることが大きな原因のようです。
4足歩行の動物たちに比べ、常に大きな圧力が肛門にかかり、
血液の循環も滞りやすいと考えられます。
そして便秘などで便が硬くなったりすることで、
出口が切れてきれ痔になったり、
肛門の静脈叢と呼ばれる血管の集まった部分が
うっ血していぼ痔になったりするようです。
では、わんちゃんねこちゃんの便につく血の原因は
ほとんどの場合、
肛門ではなく大腸からの出血であると考えられます。
大腸炎などで粘膜が傷つく場合が多いと考えられ、
まれに腫瘍ができていたり、
会陰ヘルニアという肛門付近の腸の位置の異常などが
原因となります。
続くときはお尻の中の検査を受けてくださいね
ちなみに、先週の日曜日はお休みをいただいて
動物眼科の学会に出席してきました
今回は発表もさせて頂き、
いろいろな意見も聞くことができました。
検査、治療、手術、それぞれ日進月歩です
診させて頂く子たちに
どんどん生かせればと思っております
次は、世界を舞台に飛び回っている智先生です