こんにちは。獣医師の智です。復活しました
私が勉強好きとの御紹介頂きましたが、草津犬猫の先生は皆さん勉強好きだと思います。
なので、私も先生方に負けないように頑張っております
この春からは岐阜大学で大学院生として研究をしつつ(これが勉強好きってこと?)、
また、草津犬猫の臨床医としても精進していきたいと思います
さて、何から復活したかといいますと。
花粉症でした。
漢方を飲んで仕事をしていたのですが、それでもクシャミと痒みが止まらない時もありました
目を真っ赤にして診察している姿は不気味だったと思います。
皆様、御迷惑をおかけしました
今は薬を飲まなくても、大丈夫なのですが、年々症状が強くなっているようで、去年は秋にも発症して蓄膿にまでなりました(鼻の)。
鼻血が止まらなくなって大変でした
ちなみに、食物アレルギーもありまして。
海老(生、焼、蒸)と蟹(生)がダメです。最近はキウイもダメなようです。
お医者さんに診断されたわけではないのですが、口腔内アレルギーというやつもあると思います。口の中から、喉にかけて痺れと痒みがでるのです。首や耳の辺りまで痒くなることもあります
私はまだ症状は軽い方ですが、重度のアレルギー体質の人では、アレルゲンが入った料理(ピーナッツソースや魚介のスープ、ソバのゆで汁など)をうっかり口にしてしまうとアナフィラキシーショックという生命に関わるショック症状を起こすことがあります
アナフィラキシーショックが起こると、呼吸困難、低血圧、失神、蕁麻疹、嘔吐、下痢などの症状が見られ、命を失うこともあります
なので、そういう方はエピペンという自分で注射できるアドレナリンの注射を持ち歩いてショックが起こるのを防いでいるそうです。
万が一、気づかず口にしてしまった時は一刻を争うので、すぐに注射できるかどうかで大きく違ってくるわけですね
ワンちゃんネコちゃんでは食物によるアナフィラキシーショックが起こることはほとんどありませんが、アナフィラキシーが起こらない訳ではありません
よく知られているものとして、ワクチン接種後やフィラリアの予防薬を投与した後のアナフィラキシー反応があります。
ワクチン接種後のアナフィラキシー反応が起こる確率は、感染症に罹る確立よりもかなり低いため、病院ではワクチン接種をオススメしているわけですが。。。
それでも、アナフィラキシーが起こる可能性はゼロではないため、初めての種類のワクチン接種後は分病院内もしくはお近くでお待ち頂くようお願いしています。
これは先程書いたように、もし起こってしまった場合、早急な処置によってアナフィラキシー反応を抑えることで助けられるからです
なので、初めてのタイプのワクチン打った後は必ず病院内もしくはお近くでお待ち下さいね
もう一つ、フィラリアの予防薬を飲ませた後に起こるアナフィラキシーショックというのがあり、フィラリア症に感染し、体内に虫が大量に存在している場合に起こると言われています。
フィラリアの予防薬は正確にはフィラリアの感染を防ぐ薬ではなく、体内に入ったフィラリアが成長し増える前にやっつけるお薬なのです
なので、既にフィラリアに感染し時間が経って体内で大量に増えている場合は、薬を飲むことによって虫がいっぺんに死んでしまい、その虫の死骸から出た物質によりアナフィラキシー反応が起こると言われています
また、この時はアナフィラキシー以外にも死んだ大量の虫が血管に詰まることで突然死する可能性もあります
だから、毎年お薬を始める前に血液検査で体内に虫がいないか確認させてもらっているのです
予防(開始)シーズンも後半にさしかかりました。
皆さん、今年もしっかり予防して健康なワンちゃんと元気な一年を過ごしてください!
次はあしべ君の予防もしっかりしている門野さんです。