こんにちは、獣医師の福永です。
ここのところお昼間は暖かくて過ごしやすいのですが、
朝晩との気温差が大変ですね![]()
さて、眼の病気の治療をしていく中でに欠かせないのが目薬です![]()
目薬をさす、といっても病院の診察台の上と違って
なかなかうまくささせてくれない子もいるかと思います![]()
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今回は目薬をさす際のちょっとしたコツと、
ご自宅で気をつけていただきたい点について書いてみます![]()
まずワンちゃんネコちゃんとどう向き合うか
ですが
正面から向かい合ってささないであげてないで下さい![]()
(もちろん、向かい合っても嫌がらない子はかまいません。)
目の前から目薬を持ってにじり寄られたら
我々人間でも引いてしまいますよね![]()
そこで目薬をさす際は「後ろ」からさしてあげてほしいのです。
右利きの方なら、そっと後ろから下あごに左手を添えてもらって、
少し上を向かせてあげてください。
右手の小指もしくは根元で上まぶたをそろっと持ち上げてあげてください。
(眼の上側の白目の部分が見える状態になります。)
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まず目薬を持たずにこの体勢が作れるように練習してみてください![]()
この体勢が出来れば、あとは右手で目薬を落としてあげてください。
目薬を使用する際に覚えておいて頂きたいこととして以下のことがあります![]()
① 2種類以上の目薬をさす場合はそれぞれの間隔を少なくても5分以上あけてください。
多くの目薬は、5分くらいで眼の中へ染み込んでいきます。
すぐに次の目薬をさしてしまうと、2つの目薬が混ざって薄まり
どちらも十分な効果が出ない可能性があります。
② 目薬の先が手や動物に触れないようにしてください。
触れる事で、目薬の先についた汚れや細菌が目薬の中に入ってしまいます。
透明な目薬に濁りが出ていた場合には、使わずに病院へご連絡下さい。
③冷蔵保存のものは必ず冷蔵しておいて下さい。
冷蔵保存のものを常温にしておくと薬の効果がなくなってしまう可能性があります。
(逆に、冷蔵禁止のものでなければ、基本的に室温保存のものを冷蔵してもかまいません。)
※ ただし、冷蔵の目薬をそのままさすとその冷たさが嫌で次からささせてくれなくなる子もいます
冷蔵の場合はさす前に少し手で握って温めてあげてもらうと違和感が減らせるかもしれません。
④目薬が眼のまわりについた場合はやさしく拭き取ってあげてください。
まぶたや眼の周りの皮膚に目薬をつけたままにしておくと、皮膚がかぶれる場合があります。
⑤目薬をつけた直後に気にして眼を掻いてしまう場合は、しばらく付いていてもらうかエリザベスカラーを使ってあげてください。
せっかく目薬をさしても掻いて眼を傷つけてしまうと、さらに治療が長引く結果となってしまうことがあります。
⑥その他、目薬をさし始めて目が赤くなった、白くなった、まぶたがはれた、涙・目やにが増えたなど症状の悪化がみられた場合はすぐに病院にご連絡下さい。
目薬に限りませんが、全ての薬は体に合わない可能性があります。
またまた長い文章になってしまいましたが、
少しでも参考になれば幸いです。
目薬を使っていく中で具体的に不都合な点がありましたら、スタッフまでご相談下さい![]()
その子その子によって困る点は違いますよね![]()
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では、次は、最初のころに風邪をひいていた青木さんです![]()
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