2019年11月6日より、
当院の眼科診療顧問・指導医として、岡野顕子先生を新たにお招きします。
岡野先生の定期的な眼科検診および継続的な教育の下、
スタッフ一同、新たに皆さまご家族の眼科診療に精一杯あたりたいと思います。
2019年11月6日より、
当院の眼科診療顧問・指導医として、岡野顕子先生を新たにお招きします。
岡野先生の定期的な眼科検診および継続的な教育の下、
スタッフ一同、新たに皆さまご家族の眼科診療に精一杯あたりたいと思います。
ヒトではすっかり一般的になっている白内障の手術ですが
動物たちではどうでしょうか?
皆さんが耳にされ、ご存知の病気かとは思いますが、
白内障とは眼球の中の「水晶体」が白く濁って光を通しにくくなり、
放射線治療や目のレーザー治療が原因するものなどが挙げられます。
目が白くなってきた場合にどうすればよいかですが、
まずは、その白さが白内障すなわち水晶体の濁りかどうか確かめることが重要です。
白くなる場所は水晶体の他に角膜や前眼房と呼ばれる水晶体の前の部分もあり、
この場合には他の病気の可能性も考えられます。
また逆に、白くないのに見えなくなってきた場合には
光を受け取って脳に伝える部分の病気も考えなくてはいけません。
今みられる症状がどの部分の悪さなのかきちんと診断する必要があります。
診断の上、白内障だと分かった時に治療に入りますが、
現在にところ、白内障の根本的治療は手術しかありません。
これはヒトと同じかと思います。
年齢に伴う白内障の進行を遅らせる目的の目薬はありますが、
白くなってしまった水晶体を元の透明なものに戻す治療ではありません。
濁ってしまった(タンパク質が変性してしまった)部分は物理的に取り除く必要があります。
手術前手術後
手術に適した時期を見極めることができます。
では、治療(手術)しなければどうなるのでしょうか?
白内障は視力障害のみではなく、
合併症の予防および治療が推奨されます。
白内障は手術により治療が可能な病気です。
まだまだその事をご存知でない方も多いかと思います。
手術で治すという選択肢があることを知って頂くことで、
以前、目薬(点眼薬)のさし方については書かせていただきましたが、今回は目に直接つける軟膏、眼軟膏の使い方について書いてみようと思います。
目薬に比べると使う頻度は少ないですが、ドライアイや角膜のむくみなどの目の表面の病気では、眼軟膏が必要となる場合があります。
眼軟膏は、きれいなまま使っていただくというのが基本的な考え方です。
動物たちの目の周りや、我々人間の指の汚れ、細菌を軟膏につけないよう気をつけます。
一回につける軟膏の量は、軟膏の種類や使う目的にもよりますが、おおよそ0.5~1cmくらいが目安になります。
うまくさせてくれる子であれば、上まぶたを軽く開けて(持ち上げて)、軟膏を少し出した状態でまぶたの縁に引っ掛けるようにつけるのがひとつの方法です。
同様に、下まぶたにつけてもらってもよいかと思います。
上記の方法のほうがやりやすいかもしれませんが、
白目(眼の結膜)に直接塗る方法でも良いかと思います。
それは難しいかな?できなさそうかな?という方は、つけたい量(より少し多め)の軟膏を綿棒に乗せそれをまぶたの縁か白目に塗りつけます。
まぶたの縁につけて、綿棒をくるっとまわして塗りつけます。
このような方法でうまくいかない場合には一度ご相談ください。
尚、軟膏の保存は基本的に常温でよいものがほとんどだと思いますが、真夏の暑ーい部屋に置いておくと、中身が融けてしまって液体に近い状態でどんどん出てきてしまうことがありますので、体温に近い、もしくは超える温度にはならないように保管してください。