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Category: 眼科

まぶたの小さなイボ

年齢に伴い、身体のいろいろな部分に「イボ」ができてきますね。
もちろん全くない子もいますが、
ブラッシングの際に引っかかったりして気付くこともあるかと思います。

身体にできるものとしては、乳頭腫、皮脂腺腫などの良性の腫瘍が多いと思われます。
放っておくとだんだん大きくなって邪魔になってきます。

そして、これらと同じようなものが、まぶたにもできることがあります。

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はじめは針先くらいの小さなものがみられます。
ゴミ、もしくは目やにがついてるのかな?と思うようなものです。
それが「イボ」である限りは徐々に大きくなります。

このイボ、できれば早めに手術で取ってあげることをお勧めします。

やっかいなのは、まぶたは代えが利かない大事な臓器であるということです。
特に上まぶたは目を保護するために必要な機能が詰まっており、
他の皮膚の移植では十分にその代わりができません。
大きく失ってしまうわけにはいかないものなのです。
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では大きくなったイボをそのまま残しておくと・・・
ひどい場合には目が閉じられなくなって目が保護できずに
目を傷つけてしまう可能性があります。

最悪の場合、目を失うことにつながることもあります。

また月日が経てば、ほんとに大きくなってしまって邪魔になる頃には
ある程度年齢を重ねて全身麻酔のリスクが高くなっていることが少なくありません。

そして、中には悪性のもの、いわゆる癌ができることもありますので、
特に大きくなってくる場合にはご注意ください。

気になるイボがあるようでしたら一度ご相談くださいね。

眼が赤いとき②

先日、眼が赤くなる病気に関して少し書きましたが、
もっと軽い症状で、病気でないものだとどれくらい赤くなるでしょうか?

今回は“興奮”“緊張”でどれくらい赤くなるものか試してみました。
まずは当院スタッフのチンペイ君。
ちょっと疲れるまで遊んでみました。
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after
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わりと赤いですね。

つづいてリュウ君。
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before
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after
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けっこう赤くなりました。

さらに、実家におりますシーズーのランちゃんです。
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隣にいるぬいぐるみを追いかけて走り回った後の眼がこれくらいでした。ran2.JPG
ほとんど変わらずでした。

“興奮”の程度と個人差で、充血の程度はさまざまですね。

また、この子たちは、病院に来る際にはいつもこれくらいの充血がみられますが、
ご自宅ではこの充血がなくなるそうです。
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こういった子は時々いるように思います。
(ヒトで言うと、緊張のあまり顔が赤く、熱くなってきている状態でしょうか??)
とても緊張した状態では、見た目でわかるくらいの充血は出ることもあると思われます。

その他の一時的な充血の原因として一時的なゴミ、ホコリの刺激や
風に当たっての乾燥などが考えられますが、
ちょっとそれらは試しにくいので、そういった原因が考えられる子がいれば
記録を残させてもらおうかと思います。

ここまでお示ししたのは「結膜充血」といわれる充血のタイプです。
今回掲載したくらいの赤さでも、
続く時には病気による充血の可能性もありますので一度ご相談ください。
時々でも、眼をみてみてあげて下さいね。

目薬は何滴いるの?

眼の病気の際にはお世話になる目薬ですが、
動物たちにさすにはどれくらいさせばよいでしょうか?

結論からいうと、目薬として眼に落とすのは1滴で十分です。

ほとんどの目薬はヒトの目を想定して作られており、
それを効果に応じて動物たちにも使います。

眼の大きさ(眼球全長)はヒトで23~24mm、
イヌで17~25mm、ネコで20~22mmであり、
体格と比較するとヒトよりも眼が大きいといえるかもしれませんが、
眼の大きさとしてはヒトより少し小さいくらいです。

普段、眼の表面にある涙の量がおおよそ50μℓですので、
眼の表面に貯められる液が50μℓくらいだと考えられます。

目薬は1滴が約30~50μℓという量で出るようになっています。

ドライアイがない場合には涙で満たされた眼に目薬をさすので
1滴さすだけでも、落ちた目薬のかなりの部分は溢れ出てしまいます。

1滴落ちた目薬のうち20%ほどが眼の表面に残り、
さらにそのうち0.5~0.1%が眼の中へ進んでいきます。

わずかなんです、実は。

しかし、眼の表面(角膜)には血管がなく、
傷がついたり細菌感染が起こった場合には涙の成分でまず対処します。
それでは足りない分を補うため、目薬は眼に直接効かすことのできる大事なお薬です。

ほとんどの目薬は、失敗したと思ったらもう一度さしても問題ありません。
(緑内障の目薬など一部の目薬は回数、量により
 副作用が出ることがありますので、一度ご確認ください。)

以前記載した目薬のさし方も参考にしてみてください。
http://kusatsuinunekoophth.sblo.jp/archives/201107-1.html
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